八国山だより DIGITAL MAGAZINE P.32

奥付と編集後記

2026年6月9日 · 創刊特別号

【奥付】 タイトル:『八国山だより デジタル特別号』 副題:東京の地層—縄文から未来へ 編集者:degicon-aplink.com 編集部 発行者:アプリンク株式会社 発行日:2026年6月9日(初版) デジタル版ISBNコード:未取得(予定) ライセンス:CC BY-SA 4.0 (Attribution + ShareAlike) 【協力機関・参考文献】 ・東村山市教育委員会 ・下宅部遺跡発掘調査団 ・国立国会図書館(明治期測量図) ・徳蔵寺(元弘の板碑所蔵) ・新山手病院(旧保生園) ・多摩湖土地改良区 ・埼玉県立川の博物館 ・国立公文書館 【参考文献(抜粋)】 『下宅部遺跡第12次調査報告書』 東村山市教育委員会(2000) 『太平記』巻7 鎌倉攻め関連記事 『武蔵野』国木田独歩(1901) 『山口貯水池小誌』 東京市水道局(1925) 『気候医学論——結核療法への応用』 保生園医学部(1939) 『アースダイバー』大野伸仁(2005) 『編集工学』松岡正剛(2000) 『東村山市史』各巻 --- 【編集者より】 このプロジェクトは、 単なる「歴史的記録」ではない。 むしろ,それは, 現代の市民が「自分たちの立つ土地」を 「多層的に理解する」ための 思想的な試みである。 都市とは、いつも「現在」だけで成り立つように見える。 だが、実は,それは 1万年の積層の上にある。 その積層を知覚することで, 初めて「現在を生きる」という行為が, 真の意味を獲得する。 つまり,我々は「『今ここ』が, 過去の無数の営みの『上に』成立している」 ことを理解することで, 初めて「『今ここ』で何をするか」 という責任を引き受けることができるのだ。 このデジタルアーカイブが, その責任性への最初の一歩になれば幸いである。 また,このプロジェクトは, 「八国山限定」ではなく, 全国の遺跡・史跡への波及を目指している。 京都の洛中洛外, 広島の原爆遺跡, 北海道のアイヌ遺跡, 沖縄の戦跡—— 各地に立つ市民が, 同じように「自分たちの土地の『内部構造』」を 知覚できるようなシステム基盤の構築が, 次の段階である。 そのためには, 「オープンなデータ形式」 「再利用可能なテンプレート」 「民主的なガバナンス」 が不可欠だ。 本プロジェクトは, そうした「共有可能な未来」へ向かう, 最初の実験なのである。 【データの永続性について】 本デジタル誌は, Cloudflare Pages × D1 による 「エッジでのレプリケーション」により, 理論上,半永久的な保存を目指している。 ただし,技術は常に陳腐化する。 20年後,30年後, Cloudflareというプラットフォームが 存在するかどうかは保証できない。 だからこそ,我々は, すべての基本データを 「IPFS」「Arweave」などの 分散型ストレージにも 同時に保存している。 さらに,定期的に 「Print-on-Demand」による 冊子版も発行する予定だ。 つまり,「デジタル」と「アナログ」 の相補的な保存戦略で, 記憶の多層化を実現しているのだ。 【謝辞】 このプロジェクトは, 無数の市民の「知的好奇心」 と「地域への愛情」 なくしては成立しなかった。 特に,下宅部遺跡の発掘に関わった 考古学者たち, 勝楽寺村の消滅を記録した 市史編さん委員たち, 八国山の自然を守り続けた 市民活動家たち, そして,これらの「過去の営み」を デジタル化することの意義を信じてくれた Cloudflareとの技術パートナーシップ—— これらすべてが絡み合うことで, 初めてこのプロジェクトは実現した。 記憶とは,個人のものではなく, 共有されるものである。 その共有を実現するプラットフォームとして, 本プロジェクトが機能し続けることを願う。 --- 発行:degicon-aplink.com 編集人:Ryuichi Tezuka, Media Producer 制作:Editorial Engineering Lab 技術協力:Cloudflare Japan 2026年6月 東京 八国山にて
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